1.　なぜワイングラスで日本酒を飲むとおいしいのか

みなさんは日本酒を飲む際、どのような酒器を使って飲むでしょうか？

日本酒を楽しむためには、日本酒独特の香りである「吟醸香」と呼ばれるフルーティーで上品な香りを味わうことが重要です。

フルーティーな香りの要因としては、酒造りにかかせない酵母の存在があります。

酵母はお米の糖分をアルコールに変え、それと同時に「吟醸香」も生成します。

例えばバナナのような香りの「酢酸イソアミル」、りんごのような香りの「カプロン酸エチル」などが代表的な吟醸香です。

日本酒を飲む際の酒器としては、枡、おちょこ、ぐい吞みなど様々なものがあります。

枡は、ほとんどが杉やひのきで作られており、日本酒を注ぐと素材の木の香りが移ることでふくよかな香りが楽しめます。
これは木香（きか）と呼ばれる匂いで、リラックス効果があるとされています。
しかし、鑑評会などでは、せっかくの日本酒の吟醸香を台無しにする「木香臭（きがしゅう）」として、マイナス評価を受けてしまうこともあります。

おちょこやぐい吞みは、古くから使われてきた伝統的な酒器です。
しかし、日本酒に「吟醸香」という美しい価値がつく前の時代のものなので、現代の香り高い日本酒には適切ではないのかもしれません。
ワイングラスはその形状から、日本の伝統的な酒器ではつかみきれなかった繊細な香りである「吟醸香」も感じさせてくれます。
ワイングラスで日本酒を飲むと、ちょうど飲む人の口・鼻をグラスですっぽりと覆うので、日本酒の香りがグラス内で上に立ち昇ることにより味が鮮明になるのです。

2.　ワイングラスでおいしい日本酒アワード

2011年に発足した「ワイングラスでおいしい日本酒アワード 」。
そのコンセプトは、以下の文章に端的に表現されています。

“ワイングラスはその形状から、日本の伝統的な酒器ではつかみきれなかった繊細な香りまでも感じさせてくれます。また、底面まで見えるグラス形状により、微妙な色付きや粘性をも感じられるようになったのです。同じ日本酒を猪口からワイングラスに移しただけでも、誰もが違いを感じられるほど味わいが変わります。日本酒の持つ香りがこんなにも品があり、良いものだったことを初めて知った日本人も多く、今後の広がりが期待されます。 ワイングラスは日本酒の秘めたる魅力を引き出してくれる、最良のパートナーだったのです。

「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」は、単に品質の良し悪しを競うことを目的に開催するものではありません。日本酒の需要を掘り起こし、日本酒の文化継承・発展を祈念して行う取組みとして、ワイングラスの力を認識し、新たに見出された日本酒の魅力を広く伝えていこうという趣旨に賛同した専門家達により、ブラインドで評価したコンテストです。日本酒の広がりの為に超えて行かなければならない3つのボーダー、すなわち若年層への啓蒙が必要だという「年齢の壁」、和食以外にも日本酒の相性は良いことを広めなければならないという「業態の壁」、そして文字通り世界へ羽ばたかせるために越えなければならない「国境」という壁を、軽やかに超えていく新しい提案になると信じての試みです。”

出典：ワイングラスでおいしい日本酒アワード

そんな格式高いワイングラスでおいしい日本酒アワードで、当蔵の日本酒は継続的に高い評価をいただいています。

3.　ワイングラスでおいしい日本酒アワード　山車の受賞歴とおすすめ商品

【受賞歴】

「山車　しぼりたて本生　花酵母造り」：
ワイングラスでおいしい日本酒アワード2017「メイン部門」　金賞受賞

保存方法：冷蔵
アルコール度数：17～18%
日本酒度：-2
酸度：1.6
味わい：旨口
おすすめの飲み方：冷や

商品詳細はこちら

「山車　純米吟醸　花酵母造り」：
ワイングラスでおいしい日本酒アワード2020「プレミアム純米部門」　金賞受賞
ワイングラスでおいしい日本酒アワード2021「プレミアム吟醸部門」　金賞受賞

保存方法：常温
アルコール度数：15～16%
日本酒度：+4
酸度：1.5
味わい：爽快
おすすめの飲み方：冷や

商品詳細はこちら

「山車　純米大吟醸　花酵母造り」：
ワイングラスでおいしい日本酒アワード2018「大吟醸部門」　最高金賞受賞
ワイングラスでおいしい日本酒アワード2020「プレミアム大吟醸部門」　最高金賞受賞
ワイングラスでおいしい日本酒アワード2022「プレミアム大吟醸部門」　金賞受賞

保存方法：常温
アルコール度数：16～17%
日本酒度：+4
酸度：1.4
味わい：爽快
おすすめの飲み方：冷や

商品詳細はこちら

4.　最後に

枡やおちょこなど様々な種類がある酒器ですが、これから日本酒を飲む際は、ぜひ芳醇な吟醸香を感じることができるワイングラスで楽しんでみてはいかがでしょうか。