
2026年4月13日、祝祭の前夜に包まれる飛騨高山 。飛騨高山の古い町並みは、4月14日から始まる春の高山祭を目前に控え、静かな緊張感と隠しきれない高揚感に包まれています 。宮川のほとりに咲き誇る桜はまさに満開を迎え、赤い中橋とのコントラストが街全体を春の色彩で塗り替えています 。この時期の旅を一生の思い出にするために、高山祭の深い魅力と、その感動をご自宅まで繋ぐスマートな旅の形を、蔵元よりご紹介いたします。
四百年を守り抜く、春の「山王祭」
飛騨高山に春の訪れを告げる春の高山祭は、旧高山城下町の南半分を氏神様とする日枝神社の例祭で、山王祭とも呼ばれます 。その起源は16世紀後半から17世紀まで遡り、金森氏による城下町経営や、その後の徳川幕府直轄地(天領)としての時代を経て、独自の町人文化として熟成されてきました 。
祭りの準備は、開催の約1ヶ月半前の3月1日に行われる抽籤祭から始まります 。ここで祭り当日の屋台曳行の順序が厳かに決められ、街全体の期待が高まっていくのです 。祭りの約1週間前には、屋台を蔵から出して幕や装飾を取り付ける屋台やわいが行われます 。やわいとは準備を意味する飛騨弁であり、匠の技を次世代へと繋ぐための大切な儀式でもあります 。
匠の技が息づく豪華絢爛な12台の屋台
4月14日と15日の祭当日、安川通りの南側には、国の重要有形民俗文化財に指定されている12台の祭屋台が登場します 。飛騨の匠による彫刻や漆塗り、金工が施されたこれらの屋台は、まさに動く芸術品と呼ぶにふさわしい輝きを放ちます 。
祭行列(御巡幸)では、神輿を中心に獅子舞や闘鶏楽、裃姿の警固など総勢数百名が町を練り歩きます 。その古式ゆかしい衣裳や伝統芸能は、訪れる人々を数百年前にタイムスリップさせたかのような感覚に誘います 。中でも観衆の視線を集めるのが、三番叟、龍神台、石橋台の3台によるからくり奉納です 。熟練の綱方が数十本の綱を操り、まるで人形に命が吹き込まれたかのような繊細かつ大胆な演技は、見る者を圧倒します 。奉納は両日とも午前と午後の1日2回、お旅所前で披露されます 。
幻想的な夜祭と、銘柄「山車」の由来
14日の夜に行われる夜祭は、昼間とは対照的な幻想的な美しさが魅力です 。それぞれの屋台には約100個もの提灯が灯され、古い町並みをゆっくりと巡ります 。提灯が描く光の軌跡と漆黒の格子戸のコントラストは、まさに格別の美しさです 。
私たち有限会社原田酒造場は、この祭りの中心地である古い町並み「三之町」にて江戸末期の安政二年(1855年)に創業しました 。私たちの代表銘柄である飛騨乃酒 山車(さんしゃ)という名は、この高山祭の絢爛豪華な祭屋台「山車(だし)」に敬意を表し、その誇りを受け継ぐために名付けられたものです 。四百年にわたり融合・熟成されてきた飛騨高山の文化は、私たちの酒造りの中にもしっかりと根付いています 。
蔵元直送で叶える、スマートなゴールデンウィーク観光
高山祭を終えると、街は新緑が眩しいゴールデンウィーク(GW)へと向かいます 。観光客で賑わう古い町並みを散策する際、多くの旅人が直面するのがお土産の持ち運びという問題です 。特に日本酒のボトルは重厚で割れやすいため、数本購入して持ち歩くことは、旅の軽やかさを損なう原因にもなりかねません。
原田酒造場の実店舗では、まずお好みの酒を試飲していただく体験を大切にしています 。杜氏をはじめ蔵人全員が飛騨人であり、手造りの麹にこだわった正真正銘の飛騨の酒を醸しています 。試飲で出合ったお気に入りの一杯を、通販サイトを活用して自宅へスマートに直送する。この方法は利便性だけでなく、品質管理の面でも非常に優れています。
日本酒は、光や温度、長時間の振動に非常に敏感です 。観光中に持ち歩くストレスを避け、築二百年の土蔵蔵(どぞうぐら)などの最適な環境で管理されたお酒を、プロの梱包で直接玄関まで届ける 。これこそが、飛騨高山の旅の感動を、最も新鮮な状態で日常へ繋ぐための秘訣です。
2026年春、心を満たす花酵母の彩り
原田酒造場の最大の特徴は、世界初となる天然の花から分離された花酵母を自家培養して使用していることです 。この春、特に体験していただきたい銘柄をご紹介します。
まず、今の時期しか飲めない春限定のお酒が、純米大吟醸生酒 花山車です 。ソメイヨシノから分離されたさくら花酵母を使用しており、ふくよかで上品な香りと、スッキリかつ芳醇な旨みが特徴です 。山菜の天ぷらや春の食材との相性が抜群で、飲むと心が爽やかに洗われるような感覚を味わえます 。
また、純米吟醸 花酵母造りは、アベリアの花から採取されたアベリア花酵母のみを使用しています 。トロピカルでジューシーな吟醸香があり、まるでリンゴを食べた後のような爽やかな飲み口は、上質な白ワインにも例えられます 。アベリアの花言葉である謙譲というメッセージは、新生活の贈り物としても大変喜ばれます 。
さらに贅沢な時間を過ごしたい方には、大吟醸あべりあが最適です 。播州山田錦特等米とアベリア花酵母を組み合わせ、山車の技術と情熱が結集したこの酒は、芸術品と称されるほどの芳醇な旨みを持っています 。


土蔵蔵が育む時間の価値と、飛騨の真心
原田酒造場のお酒は、その多くが築二百年の伝統的建造物である土蔵蔵で熟成されます 。例えば、土蔵蔵熟成 蔵出し原酒は、半年間以上の熟成によって芳醇な香りとトロリとしたコクが生まれる、当蔵のベストセラーです 。また、無ろ過熟成吟醸原酒 熟吟は、土蔵蔵での6ヶ月間の氷温熟成によってメロンのような芳醇な旨みが引き出されたプレミアムな一本です 。
通販サイトを通じてお届けするお酒は、単なる商品ではありません 。それは、高山祭の興奮、古い町並みの静寂、そして蔵人たちの愛を瓶に詰め込んだ旅の続きそのものです。

結びに
飛騨高山の春を、あなたの食卓へ4月の高山祭、そしてGWへと続く華やかな季節。この地を訪れる皆様には、重い荷物の心配をすることなく、祭りの歴史や街の風情を全身で感じていただきたいと考えています。現地で「体験」し、感動した味を「直送」する。このスマートな選択が、旅の満足度をさらに高めてくれるはずです。
山車の乾杯とともに、飛騨高山の春の情景があなたの食卓に広がることを願っています。蔵出しの味を守り、最高のおもてなしの心を持って、皆様のご注文を飛騨の蔵よりお待ち申し上げております。
